デザインで迷うときは、だいたい戦略が決まってないです。

色が決まらない、フォントが決まらない、っていうとき。センスの問題に見えるんですけど、実際は「誰に何を伝えるか」が決まってないだけのことが多いです。決まってないものを、見た目で決めようとしてるから無限に迷う。

01誰の、どんな場面?
02便益・根拠・不安
03情報の順序と表現
04CTAと成果の確認
戦略で決めることデザインの判断へ休息ギフトでやるなら(仮の話)
お客さんと場面写真、言葉、情報の量忙しい家族に贈る場面
機能的価値実演、比較、仕様着心地、洗い方、サイズ
情緒的価値トーン、色、質感いたわる言葉と、落ち着いた余白
買う前の不安証拠と条件をどこに置くか交換、納期、包装をボタンの近くへ
次にしてほしい行動ボタンと画面の優先順位「サイズとギフト包装を選ぶ」
成果何で評価するか購入、交換率、返品、再購入

一枚の紙に落とします。

①誰がどんな状態で来るか、②伝える価値を一つだけ、③信じてもらう根拠を三つ、④いちばん大きい不安、⑤メインのボタン、⑥避けたい印象、⑦測る成果。この七つ。飾りの希望を言うのは、これが埋まってからです。

BtoBは、社内で説明されることまで想定してください。

その人が気に入っても、上司に説明できなきゃ終わりです。利用者には使い方、決裁者には費用対効果、情シスには連携と運用条件。トップページに全部詰め込まずに、役割ごとに見つけられる見出しと詳細ページを用意する。

で、競合がみんな白と金なら、うちも白と金ですか?

棚に並ぶと全部「高級美容液です」って顔してるやつ。あれ、名前を隠したら誰も見分けられないと思うんですよね。かといって全部違うことをやると、今度は何の商品か分からなくなる。

市場での立場見た目の仮説見るべき成果
リーダー広い人に分かる構造。今ある目印を続ける想起、理解、どれだけ届いたか
チャレンジャー今の不満と、乗り換える理由を主役に違いが伝わったか、比較、試用
フォロワー慣れた導線に、自社だけの便利さを足す迷いが減ったか、購入完了
ニッチャーその人固有の言葉と、具体的な専門情報納得度、有効な問い合わせ

この対応表は本サイトの実務上の仮説であって、戦略理論が「ニッチャーなら黒」みたいに色を指定してるわけじゃないです。そんな万能ルールは無いです。

変えなくていい場所を、先に決めてください。

価格表の読み方、カート、フォームのラベル。この辺は使い慣れた形のままにしたほうがいいです。学習し直す負担をお客さんに払わせることになるので。個性を出すのは、見出しの言い方、構図、固有の色、図版のルール。ここに集中させる。

競合監査は、色と書体だけ並べても意味ないです。

同じお客さんが比べそうなブランドを選んで、価値・価格帯・色・書体・写真・約束・ボタンの言葉まで並べる。それで「カテゴリーの慣習として残すもの」「安心のために変えないもの」「識別のために変えるもの」を分けて記録する。

あと、低コスト戦略を「安っぽく見せること」と混同しないでください。安定して手に入る、買いやすい、総額が明快。それも低コスト構造と噛み合ったデザインです。わざわざダサくする必要はないです。

YOUR TURN / 仕事に置き換える

デザインに入る前に「このページを見た人が、何を理解して、何ができれば成功か」を一文で決める。これが書けないなら、まだ作り始めないほうがいいです。

身近な例と実務の提案は、本サイトによる説明用の仮説です。人物の発言は架空で、調査回答や利用者の証言ではありません。

この章の出典・参考資料(4件)